監修:福岡大学医学部 皮膚科教授
今福 信一 先生

治療するうえで大切なこと

乾癬の治療は、塗り薬(外用療法)、光線療法、飲み薬(内服療法)、生物学的製剤の4つに分けられます。

どのような治療が適しているか、主治医が病気の程度や合併症、治療内容の特徴、患者さんの生活背景などを考慮し、判断します。

その中で、患者さんご自身が症状を正しく理解し、伝えることは主治医の判断材料として大切です。

ポイント1.定期的に自分の症状を確認する

乾癬の重症度を評価する方法として、いくつかの計算スコアが知られています。その中のPASE(ペース)と呼ばれる関節症性乾癬の計算スコアは、患者さんご自身で行うことができます。PASEは全15項目の質問からなり、各質問のスコアの合計により評価することができるため、関節症性乾癬の早期発見や悪化の把握に役立ちます。

ご自分の症状について定期的に数字で確認し、必要に応じて主治医へ相談するようにしましょう。

ポイント2.皮膚以外の症状も伝える

乾癬は、皮膚に症状がみられることが多いため、見た目に注目しがちです。しかし、乾癬は皮膚以外にも関節炎や関節の変形などの症状がみられることがあるため、これらをきちんと主治医へ伝えることが大切です。

中でも、関節炎症状を伴う関節症性乾癬は、その認知度の低さや患者さんによって発症の仕方が異なる、他の関節疾患との鑑別が難しい、などの理由により診断が遅れることがあります。病状が進行することで関節の変形をきたすこともあるため、早期発見に努める必要があります。

関節に違和感を感じたら、乾癬の主治医へ相談するようにしましょう。

乾癬の悪化を予防するためにも、自分の日常生活を振り返ることが大切です。